Windows10で拡張子を表示させる方法についてまとめます。
目次
拡張子(かくちょうし)とは ~ドットに続く文字~
拡張子とは、ファイル名の最後につく".(ドット)"に続く文字列のことで、ファイルの種類を表します。
いくつか例をあげると
- テキストファイルなら txt
- 画像ファイルなら jpg, jpeg, png, gif, bmp
- 音楽ファイルなら mp3, ogg, wav, aiff, m4a
- エクセルファイルなら xls、xlsx
- ワードファイルなら doc, docx
- 圧縮ファイルなら zip, lzh, rar
- 実行ファイルなら exe
- バッチファイルなら bat
などなど。
Windowsでは、拡張子によってファイルをダブルクリックしたときの動作が変わります。
- .txtファイルをダブルクリック → テキストエディタ(メモ帳とかのアプリ)が立ち上がる
- .jpgファイルをダブルクリック → 画像ビューワ(画像を表示するアプリ)が立ち上がる
というように。
拡張子は、ウイルス対策という意味でも重要な意味を持ちます。
- .exe
- .bat
- .cmd
- .vbs
- .js
- .hta
- .com
などのファイルを気にせずダブルクリックするとウイルスなどの悪質なソフトウェアがセットされてしまう可能性があります。
海外の怪しいサイトからダウンロードしたファイルなどは特に気をつけましょう。
エロサイトとかでも上にあげたような実行ファイルを走らせようとしてくるので注意。
ファイルを開く際には必ず拡張子を確認する癖をつけておいたほうが無難です。
Windowsの初期設定では拡張子は非表示
拡張子を確認しましょう!と言ったものの、Windowsの初期設定では拡張子が表示されません。
こんな感じです↓
ファイル「らぶれたー」はテキストファイルなんですが、ファイル名の後には何も表示されてません。
これを以下で説明するように設定変更すると”.txt”という拡張子が表示されるようになります。
拡張子の表示設定方法
まず下記いずれかの方法でエクスプローラーを立ち上げます。
- スタートボタンを右クリックして”エクスプローラー(E)”をクリック
- WinキーとEを同時押し
画像で説明すると
もしくは
です。
エクスプローラーが立ち上がったら
ファイル>フォルダーと検索のオプションの変更
をクリック。
場合によっては単に「オプション」と表示される場合もあります。どちらも変わらないので気にせずクリック。
以下の画面が立ち上がるので
- 「表示」タブをクリックしてから
- ”登録されている拡張子は表示しない” のチェックを外し、
- 下の方にある”OK"をクリックして画面を閉じます。
これで設定完了です。
デスクトップにおいているファイルでも確認してみてください。
.txt
などの文字がファイル名の最後にでてきてるはずです。
拡張子は編集できる
拡張子を表示させるようにしたら、自分で好き勝手に編集することが可能です。
下記では”らぶれたー.txt”を”らぶれたー.txt.html”に名前変更してみましょう。
ファイル名を1回クリックして、1秒くらいおいてからもう一度クリックします(もしくはF2キーを押す)。
下記画面の様になり、ファイル名を編集できるようになります。
次に、ファイル名の最後に".html"という文字を追加してみましょう。
Windowsでは、最後にある.htmlを拡張子として判定します。
「らぶれたー.txt.html」のように、途中に.txtがあっても、それは拡張子ではなく、ファイル名として認識されます。
拡張子を変更すると、以下の警告がでますが、気にせず”はい”をクリック。
拡張子が.htmlに確定されました。その瞬間、.htmlに関連付けたアプリケーションのアイコンに表示が変わります。
私はChromeというブラウザを使っているのでそのアイコンです。
人によってはInternet Explorerなでしょうか。
あらかじめ”らぶれたー.txt”をメモ帳で開き、次の内容を書いておけば
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>らぶれたー</title>
</head>
<font size=20 color=red>らーぶらーぶあーいをーさーけーぼ~~</font>
”らぶれたー.txt.html”をダブルクリックするとこんな感じに表示されます。
メモ帳ではなく、ブラウザ(IEやChromeなど、インターネットを見るためのアプリ)で開かれるのがポイントです。
拡張子は半角英数字のみなので注意
拡張子につかえるのは半角の英数字のみです。
全角文字を使わないように注意しましょう。
例えば
”.html”とすべきところを
".html"と全角文字で打ってしまうと
このようになり、ダブルクリックしても開けなくなります
(”その他のアプリ”からアプリケーションを指定すれば無理やり開けますが)。
ショートカットは拡張子をつけなくてOK
ショートカットファイルは拡張子をつける必要はありません。
ファイルを右クリックして”ショートカットの作成”をクリックすれば
ショートカットファイルが作成されます。
ショートカットファイルは、アイコンの左下に矢印のマークが出るのが特徴です。
このショートカットファイルの名前を”らぶれたー”に変更してみます。
アイコンに変更はありませんし、ダブルクリックするとちゃんとメモ帳などで開くことができます。
拡張子の偽装に注意
最後に、拡張子の偽装について。
拡張子は自分で編集できるので、偽装することもできます。
例えば、
悪質ウイルス.exe
というファイルがあったとして、
.exe拡張子の手前を”らぶれたー.txt”に変更します。
で、.txtと.exeの間にスペース(空白)をたくさんいれておくと
ファイル名だけを見れば、テキストファイルのように見えます。
.exeが隠れてしまうからです。
あとはアイコンをテキストファイルのもの変えるなど小細工すれば、より一層騙されやすくなります。
テキストファイル(.txt)だと思って実行したら中身は実行プログラム(.exe)だった、というオチです。
このようにお手軽に偽装もできるので
拡張子を見たから安心だ!ダブルクリックゥゥゥゥ!ウィリィィィ!
とするのはやめましょう。
ウイルス対策ソフトでチェックするのが一番安心です。
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編集後記
パソコンを触り始めたころは
拡張子?なにそれ美味しいの?
というくらいのレベルでした。
いろいろ遊んでる間に無駄な知識がついたので
ここにまとめておきます。
知っているとなにげに便利です。