ドン引きされるくらいが良いのでは?という話。
先日、カフェで職場の後輩と話をしていたら
「いつも人の顔色をうかがってばかりいて、自分の本当の姿をさらけ出せていないんです!」
「さらけ出したら皆にドン引きされるかも、って恐怖感がどうしてもぬぐえなくって」
「普段から話をするときも端的に、分かりやすく話をすることができていないし」
「僕はもともと引っ込み思案なところあるし」
「さらけ出したい!(叫)」
と言っていたので
「ドン引きされてもいいじゃん、むしろドン引きされることを快感に思えるようにならないとだめだよ」
「私は引っ込み思案です、とか私は人見知りです」とかって言わない方がいいよ。
そういうことで自分自身が引っ込み思案であること、人見知りであることを肯定しようとしてるってことだから。
例えば、自己紹介で私は人見知りなんで、、と言っておけば、「私は話をしなくても良いですよ」という防衛線を張る行為になるでしょ?
ちゃんと端的に話できてるよ。どちらかというと「自分が端的に話せていない」ということを気にするあまり、
話している内容を逐次修正しようとしていて、そのために分かりづらくなってしまっている感じがするよ」
と、先輩風を吹かせまくって答えました。
が、これは全て自分自身への戒めだなぁ、としゃべりながら感じました。
迎合しない
「人のことを気にかける」ということと「人の顔色をうかがう」ということは異なります。
イメージとしては、
前者は「自分という軸が中心にあり、そのうえで周囲にも気を配ることができる」、
後者は「他人を軸にしてしまい、その周りを自分が衛星のようにぐるぐるまわっている」
という雰囲気です。
後者は、相手を中心におくことで自身の主体性を放棄する行為。
自分の感情・意思・意見を無視して、暗に
「あなたはどうしてほしいの?私はそれに従いますよ」
というメッセージを発している状態です。
相手に合わせることを意識しすぎて、自分という軸がひねまがってしまった状態とも言えます。当然、しゃべる内容も相手に合わせてその場その場でしゃべるため、ブレまくりです。
また、相手に合わせたいがために「あなたはどういう風に思いますか?(私はそれに合わせることができますよ)」
というスタンスをとってしまいがち。
これは相手からすると「初対面で自己紹介もせずに、こちらの話ばかり聞いてくる奴」という風に思われるかもしれません。
「で、あなたは何者なんですか?」 と返されるのがオチです。
ドン引きされてなんぼ
上に挙げたようなフニャフニャクラゲ人間のような人よりも、
ドン引きされるくらいに自分を持っている人間の方が強いと考えています。
強い、とは「自分自身が楽」「自己肯定感がある」「変に無理をしていない」ということです。
色々と主張をしたりするうちに嫌われることも当然あるでしょうが
主張しなくっても嫌われる人には嫌われます。
どうせなら主張したほうがお得です。
自分の主張を押し付けることが無い分、少なくとも自分自身を嫌うことがなくなるので。
気を付けるべきは「主張の仕方」です。
感情的になって相手に罵声を浴びせながら批難・否定の言葉を投げつけないこと。
相手の意見を一度受け止めて、それから自分の主張を行うこと。
そこのマナーを守っていれば、ドン引きされるくらいの主張の方が切れ味があって良いのではないでしょうか。
相手の記憶にも残ります。
記録よりも記憶に残る人間の方が、なんかかっこよいじゃないですか。
自分という軸が消失してしまった場合の対処法
相手に迎合することを長い間続けていると、それがデフォルトとなってしまいます。
「で、あなたはどういう風に思うの?」と聞かれても
「え、わかりません。。。 (あなたが喜ぶような答えを言いたいだけです・・)」
としか考えることができない状態に陥ります。
あらゆるセンサーがマヒして、自分がどのように感じているか、すら理解できない状況です。
そのようなときこそ、アウトプットすることに意識を置きましょう。特に、文字を書くことが有効です。
なんでもいいので紙とペンを用意して、そこに思ったことをそのまま書きつけていきます。短時間で。
これを何度か繰り返していくうちに、最初は中々進まなかったペンが、すらすらと動くようになるでしょう。
「あ、自分こういうこと考えていたんだ」という発見も生まれてきます。
体が先に動いて、それを後から脳で自覚するような、不思議な感覚です。
下記書籍の中でメモ書きの方法、効果が紹介されており、参考になります。
まとめ
後輩の話を聞いて、自分自身の姿と照らし合わせて
「別にドン引きされてもいいじゃん」
「むしろそれを気持ちよく思えるようになったほうが楽だよ」
と、自分に言い聞かせるように話をしました。
ドン引きされることを恐れるあまり、相手に迎合することばかりつづけていると
「自分が何を感じ・考えているか」さえ分からなくなってしまいます。
そんな時は
今一度「他人」でなく「自分」に焦点をあてて、自分を観察することから始めましょう。
「こんなこと言ったらドン引きされるんだろうなぁ」というネタが出てきたら、ぜひそれを披露しましょう
(くれぐれも合法の範囲で、相手を非難したりしない内容で)。
実際にドン引きされたら大成功。
別の人に伝えればクリーンヒットになる可能性があるってことです。
「バカじゃないの?(笑)」と、笑って指摘して貰えるのもいいもんです。
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編集後記:
骨盤職人がなかなか優れものかもしれません。
毎日寝る前に尻、腰回りをぐりぐりやっています。
背中の筋を痛めており、まともにトレーニングできない状態なので
ストレッチ&骨盤職人によるマッサージで体を整えています。
一日一新
いんげんの胡麻和え
ココナッツオイル