- 高速走行のためのロードバイク
- オフロードを走るマウンテンバイク
- 普段なにげなく乗っているママチャリ
、、等々
自転車にもたくさん種類がありますが
「事故にあったら/あわせたらどうしよう」
というのは共通の心配事です。
そんな事故のリスク対策となるのが保険。
「ロードバイク保険」「自転車保険」
などのワードで検索すれば色々な会社の商品がヒットします。
が、
保険に加入する前に確認しておくべきことがあります。
傷害保険と個人賠償責任保険に入っているなら
わざわざ新しく自転車保険に加入する必要はないかもしれないのです。
目次
自転車保険の要素を知る
まず、自転車保険の中身を知りましょう。
自転車保険に必要とされる要素は、おおまかに下記の3つでしょう。
- 自分が怪我したときの補償
- 他人やモノを怪我・破損させたときの補償
- サービス(自転車が壊れて走行できない場合に車で運んでくれる、など)
上の3つの中で、3のサービス以外は他の保険でも賄うことができます。
以下では3つの要素について1つずつ説明していきます。
1.自分が怪我した時の補償
自転車に乗っていて転んで怪我をした!などが該当します。
単独の保険で言えば、傷害保険が該当します。
保険の中で馴染みある名前ですね。
自分が怪我をしたときに、保険金が支払われます。
パンフレットや約款(保険の説明書)を読むと
通院:日額○○○円
入院:日額△△△円
手術:日額○○○円 x□□倍
などと書いてあります。
料金は保険会社によってマチマチです。
他人やモノを怪我・破損させたときの補償
- 自転車に乗っていて人にぶつかった
- 誤って他人の車に傷をつけてしまった
- すごい勢いでお店に突っ込んでしまい窓ガラスを割ってしまった
などの場合、傷害保険では補償がききません。
傷害保険はあくまで自分自身のケガに対するものだからです。
他人や、他人のモノに損失を与えてしまった場合に
対応できる保険は、個人賠償責任保険。
聞き慣れない名前かもしれませんが
この保険、生活する上でかなりお役立ちです。
具体的には、
- 散歩中の飼い犬が他人の手を噛み、怪我を負わせてしまった
- こどもが公園で野球していて人の家の窓ガラスを割った
- 自転車で人にぶつかった。車にぶつかって傷をつけてしまった
- 集合住宅で洗濯機の排水ホースが外れて下の部屋まで水漏れさせた
などなど、賠償責任が発生する場面に幅広く適用されます。
そして「個人」賠償責任保険という名前なのに
契約者のみならず、その家族全員が保険の対象になるというのが大きな特徴。
例えば、父親が加入していればその妻や子ども、ペットが
なにかやらかしても補償の対象になるということですね。
また、個人賠償責任保険は単独で加入するというより
- 傷害保険
- 自動車保険
- 火災保険
の特約として付与する場合が多いと思われます。
料金は月に数百円程度。安い!
余談ですが、FP(ファイナンシャルプランナー)の試験の時には
”飼い犬が他人に怪我を負わせた場合は個人賠償責任保険の補償対象となるか?”
という問題がよく頻出するので、FP試験を受ける人は覚えておきましょう。
サービス
「自転車保険」と銘打っている商品の中には、自転車乗りのためのサービスがついている場合があります
(全ての自転車保険になにかしらのサービスがついているわけではないので注意)。
具体例をあげると、au損保の「自転車ロードサービス」
(詳しくは http://www.au-sonpo.co.jp/pc/bycle/ を参照ください)。
これは
・サイクリング中にタイヤがパンクして走行不能
・買い物中にチェーンが外れて走行不能
・ロングライド中に事故にあってフレーム破損
など、自走不能となったときに自転車を希望の場所まで搬送してくれるもの(50kmまで無料)。
なにも無いよりは、このようなサービスがある方が安心はできます。
このサービスについては、他の保険では対応できない内容ですね。
自転車保険加入前に確認すべきこと
自転車保険の内容は、自転車用サービスを除けば、
個人賠償責任保険および傷害保険でカバーできることを説明しました。
パンクしたときに助けを呼びたい!サービスが絶対必要!という人は
所望のサービスがついている自転車保険に加入しましょう。
しかし、サービスなんてなくてもいいかな、という人は
・「個人賠償責任保険」「傷害保険」に既に加入していないか
・加入している場合、その補償内容は十分か
をまず確認してみましょう。
既にそれぞれに加入しており補償内容も十分であれば、
自転車保険に新しく加入せずともOKです。
個人賠償責任保険の加入チェック
まず、
・傷害保険
・自動車保険
・火災保険
などに加入していないかを確認します。
加入している場合、その保険に「個人賠償責任保険特約」をつけていないか確認します。
前述しましたが、個人賠償責任保険はそれ単独で申し込むよりも、
上に挙げた保険の特約として付加することが多いのです。
もし特約をつけていない場合は、新しく特約だけ追加できないか確認しましょう。
保険証券の番号を控えてサポートに電話すれば一瞬で手続き終わります。
証券番号がわからない場合は生年月日や住所を伝えれば対応してくれるはず。
特約追加しても、多分、月にプラス100円とか200円とかってレベルです。
注意点として、加入の際は
- 賠償金額の上限
- 免責金額
- 示談・交渉サービスの有無
など、しっかり確認しておくこと。
過去の事例として、自転車で相手に怪我を負わせ、1億円以上の賠償金を求められたケースもあります。
賠償金額無制限がベスト。無制限でない場合は、1億はあったほうがいいかな、、と思います。
免責金額が設定されているかも重要です。
免責金額=自己負担する金額ということ。
免責金額10万円の保険契約をした人が
事故をおこし100万円の賠償金を求められた場合、10万円は自腹となります。
支払われる保険金は90万円です(100万-10万)。免責無しの方が良いですね。
また、事故を起こした場合に先方と交渉してくれるサービスもあったほうが良いでしょう。
嫌な交渉は、専門知識を持ったプロにお願いするのが一番です。
「示談・交渉サービス付き」などとパンフレットに記載があります。
他にも細々した条件があるので、約款はしっかり読みましょう。
面倒でも一度は通読しましょう。
傷害保険
既に加入しているかどうかを確認します。
加入している場合は、内容が十分かをチェック。
通院:日額○○○円
入院:日額△△△円
手術:日額○○○円 x□□倍
などと記載があるはずです。
こちらも、約款をしっかり読み返すことをオススメします。
・入院は5日目以降が対象
・手術の種類によって保険金支払い対象にならない
などなど、いろいろ細かい内容が書いてありますので。
まとめ
自転車保険の内容と、加入前に確認すべきことをまとめました。
他に何も保険入ってないなら自転車保険に入るのがお手軽ですが、
既に加入している保険がある場合は自転車保険と補償内容が重複する可能性があるのでご注意を。
ちなみに保険のかけすぎにも気をつけましょう。
と言うのも、
健康保険の高額療養費制度
http://hoken-kyokasho.com/kougaku-shinseihouhou
を使えば治療費を軽減することができますし、
医療費が一年間(1/1~12/31)で10万円以上かかった場合は
確定申告すれば支払った金額の一部が返ってきます。
医療費控除( http://allabout.co.jp/gm/gc/11889/ )
保険金が大きいと掛け金も大きくなってお財布にやさしくありません。
健康保険や税金の仕組みも知ったうえで、
過不足無い保険金額を設定しましょう(過不足ない、というところが難しいのですが)。
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編集後記
税制や社会保障制度、保険について最低限の知識を得るために
全国民がFP3級くらいは取っておいたほうが良いかもね、と思ってます。
費用もそれほどかからないし。
むしろ義務教育で軽く取り扱っても良いかと。
今日書いたように、健康保険の中に便利な制度があったりするのですが、
そもそも存在を知らなければ申請すらできず損してしまいます。
雇用保険にも教育訓練給付金など、会社をやめなくても使える制度があったりしますし。
制度の詳細まで暗記する必要はなくって、
「あ、なんかこういう制度あったかも」程度に記憶に残っていれば十分なんです。
困ったときに、あとからいくらでも調べれるので。
知っているだけで不安・悩みが軽減されるんですから勉強しない手はありません。
信頼できるプロを見つけて相談するのも手ですが、
そもそも「信頼できるかどうか」を客観的に判断するのに
その分野の最低限の知識が必要だったりします。
一日一新
新しいPCのセットアップ(Windows updateが全く進まず四苦八苦状態…)