三菱一号館美術館で開催されている
ボストン美術館 ミレー展
に行って参りました。
恩田陸の小説、ライオンハート中に
扉絵としてミレーの”春”が使われており
なんとなくミレーが見たくなったのです。
ボストン美術館展には”春”の展示は無いのですが。。。。
バルビゾン派の画家の作品を見ることができました。
バルビゾン派についてはwikipedia先生に尋ねると
バルビゾン派(バルビゾンは、École de Barbizon)は、1830年から1870年頃にかけて、フランスで発生した絵画の一派である。フランスのバルビゾン村やその周辺に画家が滞在や居住し、自然主義的な風景画や農民画を写実的に描いた。1830年派とも呼ばれる。
とのことで、
宗教・神話を描くのでなく、日常生活の一部分を画題としています。
個人的には神話よりは(それはそれで美しいけれど)農村風景の方がしっくりきます。
さて、美術館で説明文を読んだり音声案内を聞いていると
絵が書かれた背景には
それまでの常識を覆すような画題で絵を描いたが、審査員に評価されなかった。
それに抗議する形で出展しないようにした
とか
それに抗議する形でこの自身も務めていた審査委員を退陣した
とか
様々な人間模様も見て取れます。
それまでの伝統・常識が新しい流れによって変化し、
新しい常識ができていて
常識の常ならんところに面白みを感じます。
それにしても画家ってすごいですね。
絵の詳しいことは全くわからんのですが
ふと「あ、これは絵なんだ」と我に返る瞬間が
あるほど見入ってしまうことがあります(写実的という意味ではなく)。
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今日の学び
「
ふと手にした小説をきっかけに、絵画にふれた。
一つの絵画の裏に色々な人間模様があって、
そういう見方をしてみるのも(邪道かもしれないが)たのしいな、と気づいた
」