糖質制限、脂質制限、マクロビ、玄米菜食、桜田式健康法、西田式健康法、断食、世の中いろいろな健康法があるようです。
最近ある方とお話をして、あるパターンにハマっているのではないか?と思ったので今日はその話を書きます。
Aさんの主張:お肉は体に合わない
話をした菜食メインのAさんは
「肉を食べると気持ち悪くなる。だから自分には合わない。体に悪いと思う。
菜食を続けるつもり」
と主張されます。
Aさんの外観
私からみたAさんの外観の特徴を挙げると
・痩身
・髪の毛が若干パサついている
・肌の色が若干くすんでいる
・目の下のクマが目立つ
・爪に白い斑点がある
などなど。
ぱっと感じる印象は
・太れないタイプだろう(そもそも食べれないor食べても消化・吸収できない)
・タンパク不足っぽい
・鉄、亜鉛などのミネラルも不足しているっぽい
・甘い物大好きだろうな
というもの。
胃液の原料はタンパク質
Aさんは「肉を食べると気持ち悪くなる」といっていますが、
これはおそらく「タンパク質を消化できない」から。
消化できないのは「胃液が十分に出ていないから」。
タンパク質は胃液に含まれるペプシンなどの消化酵素で分解されます。
ちなみに消化酵素の原料もペプシノーゲンといったタンパク質です。
つまり、
タンパク質をほとんど食べない→胃酸をつくる原料もなくなる→タンパク質を消化できない→気持ち悪くなる→タンパク質をさらに避ける→胃酸が出ない・・・
という負のループに陥ります。
ちなみにミネラルの吸収にも胃酸は重要です。
ミネラルは酸と反応しイオン化されることでより吸収されるためです。
胃酸がでないとタンパク不足&ミネラル不足にも陥ります。
あ、食塩(NaCl)も足りないと塩酸が作れないので血中のCl濃度が低めの人はぬちまーすなどの良質の塩を多めに取るなどした方が良いかもしれません。
胃液分泌の簡単なチェック方法
胃酸が出ているかは、重曹を使えば簡単なチェックできます。
食事の前に、50cc程度の水に食用グレードの重曹を1,2グラム溶かして飲みます。
食事を始めてから15分までにげっぷが出れば、胃酸が出ているという一つの指標になります。
アルカリ性の重曹と、酸性の胃液が反応してガスが発生するんですね。
胃酸が出ていない人はなかなかゲップがでません。
胃酸が出ない人はどうすればよいのか?
消化力が低下している人はどうすればいいのか?
工夫できるポイントを列挙します。
・ブロック肉は避ける:かたまり肉は消化力がいるので避けましょう。
・かつお節やミンチ肉などをとる:気持ち悪くならない量だけ食べます。
・ダシやボーンブロススープをとる:ボーンブロススープとは簡単に言えば豚骨スープです。ダシやボーンブロススープはタンパク質の絶対量は少ないですが吸収が良いのでおすすめです。
・少量頻回摂取:たくさんタンパク質をとると消化できないので、少量を複数回に分けてとります
・消化補助サプリを利用する:例えば塩酸ベタインなど、食事の直前に飲むことで消化力を補助できます。用量用法はしっかり確認しましょう。
まとめ
肉を食べると気持ち悪くなる→肉は体に悪い
と考える前に、自分の消化力は十分かをチェックしましょう、という話でした。
冒頭で述べたAさんの特徴について補足すると
・痩身
→ 消化力低下により同化能力低下(つまり太れない)
・髪の毛が若干パサついている
・肌の色が若干くすんでいる
・目の下のクマが目立つ
→タンパク不足、ミネラル不足の特徴。貧血
・爪に白い斑点がある
→亜鉛不足(肉食べないから)
・甘い物好きそう
→貧血だとエネルギーをうまく作れないので、それを補うため糖をほっする
という感じです。