身体操作について勝手に考察しましたシリーズ。
今考えていることをまとめます。
あくまで個人的に感じていることなので、他の人にも当てはまるのかはわかりません。
間違いも多いはずなのでお読み頂ける場合にはご注意を。
今回は筋肉を
「収縮させて使うか」
「伸ばしながら使うか」
について。
筋肉は「伸ばしながら使う」ほうがよいと考えているんです。
トレランで感じたふくらはぎのすっきり感
今まで数回、トレイルランニングで山を走ってきたが、
走り終わった後はふくらはぎがスッキリする。
筋肉の張りはなく、むしろ、走る前よりも柔らかくなっているのだ。
これは上り坂のときに、アキレス腱伸ばしの様な状態をキープしているからだと思われる。
同じ上り坂でも、かかとを浮かし、つま先に力を入れて蹴りだすように走るとふくらはぎが縮んでこわばってしまうが、
かかとを地面にべったり付けて、かかとで地面を押すように走るとほとんど疲れないのだ。
「つま先で蹴りださずにかかとを押し出す」という感覚が大切。
平地を走るときも同様で、着地した足(前に出した足)のつま先を地面に引っ掛けて、
ハムストリング(太ももの裏)を縮めて体を前に持っていく走り方だと、すぐにふくらはぎがパンパンになり、攣ってしまう。
そのうちふくらはぎのみならず、ハムストリングも攣る。
しかし、後ろ側の足の踵で地面を優しく押しながら、
ふくらはぎやハムストリングを伸ばしながら走ると非常に楽。
ダッシュ時など、一瞬のスピードを求めるときにはつま先で蹴る動作も多少はいってくるが、
長い距離、長い時間走るときにはかかとを押すイメージの方が適している。
合気道で感じた脇腹を伸ばす感覚
合気道では、相手に腕を掴まれた状態から、相手を引き寄せて投げることがある。
このとき、上腕二頭筋(力こぶの筋肉)を収縮させながら
相手を引き寄せようとすると、すぐに腕が疲れてしまうし、
なにより大きな力が出せない(力が強い相手は引き寄せることができない)。
逆に、上腕二頭筋を縮める意識はなくして、
脇腹から肩甲骨・肩の筋肉を伸ばしながら相手を振り回すと
面白いように相手を崩すことができる。
言葉で説明すると難しいのだが、簡単に言えば
掴まれた腕の手首側を引くのではなく、肘を前に出すということ。
見た目はどちらも同じようにしか見えないが(腕を多少曲げて相手を引き寄せる形)、
後者の方が、小さい努力感で大きな結果を得ることができる。
縮めるよりも伸ばすほうが連動性が上がるのでは
以上より「筋肉は伸ばしながら使うものだ」と個人的に考えている。
例えば、体を左側に側屈(横に倒す)させるときも、意識を
- 左わき腹を縮める
- 右わき腹を伸ばす
のどちらに向けるかで感覚が全く変わってくる(ぜひやってみてほしい)。
伸ばす方に意識を向けると、脇腹だけでなく
足、腰、背中や肩が連動して動く感覚を得られないだろうか。
ある筋肉を縮めるよりも、それと対になる部分を伸ばすように
イメージしたほうが楽に体を動かすことができる。
これは「局所的な筋肉を使うか」「体全体を使うか」の違いだとも言える。はず。
筋トレについて
以上の経験から、
「筋肉は収縮させるのでなく、伸ばしながら使うものだ」
と考えるに至った。
ということは、筋トレをするときも縮めることよりも伸ばす方を意識したほうが良いはず。
つまり「筋肉を縮める局所的な筋トレ」はやめて
「体を伸ばしながら使う」操作の鍛錬、神経回路の開通に時間を割くほうが
運動のパフォーマンスはあがると感じている。
※注意:ボディービルダーは別だと思う※
ただし、今まで使ってこなかった部分、筋肉が全く発達していない部分からは
「そこを意識して動かす感覚」
が得られない。神経回路が構成されていない感じだ。
そのため、神経回路を開通させ、最低限の筋肉をつけるという意味で、
軽い負荷で筋トレマシンをつかっている。
私の場合は、背中、とくに後背筋・大円筋が該当し、
最初はそこを使っているという感覚が全く得られなかった。
それでも、マシンをしばらくやってると「あ、ここも意識して動かすことができるのね」と。
徐々に神経の回路が構成されて、感じる力がのびた証拠。
まとめ
筋肉は収縮させるのではなく伸ばしながらつかう、ということについて書きました。
養うべきは、連動性と筋力ではなく感覚(感じ取る力)です。
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編集後記
一週間プールにいかなかったら首と肩まわりがおも~い感じに。
頭痛がおきる手前だったのでストレッチ&プールでほぐしました。
肩まわりもすっきりして快適です。
これもあって、一度プールに通いだすとやめられません。。
一日一新
なし