自転車の整備をはじめようと思って最初に困ったのが、
「どのパーツを買ったら良いかわからない」
ということ。
工具はとりあえずツールセットを買って、足りないものだけ買い足せばなんとかなるだろうと思っていましたが
パーツはそうはいきません。
合わないパーツを買ってしまったら捨てるか売るか、タンスのこやしにするかしかないのです。
※脱線しますが、私が揃えた工具については下記投稿にまとめています。
パーツの違いについて、
例えば、チェーン一つとっても10速用と11速用で違うし、
11速用の中でも、シマノなら
- DURA-ACE
- ULTEGRA
- 105
などグレードが分かれています。DURA-ACEが一番高性能(=価格が高い)。
最初はちんぷんかんぷんです。
ということで、今回はギアの段数と各パーツの関係についてまとめます。
また、スプロケットとリアディレイラーの関係について調べたのでそれも書きます。
ギアの段数で決まる部分(10速、11速など)
自転車によって9速、10速、11速、、とギアの段数はことなります。
この段数によって
- ホイール(フリーボディ)
- ディレイラー(変速器)
- スプロケット(ギア歯車)
- チェーン
- シフタ(ギアチェンジの時に操作する部分)
が決まります。
私は10速を使っているので、
もし11速に変えたいと思ったら上記のパーツすべて交換しなければなりません
(ホイールは8/9/10速対応というように、複数のギア段数に対応したものもありますが)。
それなりのものを選べば、あっという間にウン十万円です。。
まとめると、
ギアを何段にするか決めたら(例えば、11段にするとします)、
- 11段用のシフター
- 11段用のリアディレイラー
- 11段用のフロントディレイラー
- 11段用のチェーンリング(=クランク)
- 11段対応のホイール(フリーボディ)
- 11段用のスプロケット
- 11段用のチェーン
を揃えなければうまく動かないということです。
10速パーツと11速パーツを混ぜて、たまたま動く部分はあるかもしれませんが、メーカーは「互換性無し」とうたっています。
仮に10速のコンポーネントがついたバイクを11速化しようとするなら
殆どのパーツを交換になってしまうので、結局11速のコンポがついた完成車を買ってもさほど変わらないという感じ。
もしくは、11速化する予算で良いホイールを買ったほうが良いんじゃね?という雰囲気です。
ちなみに10速用チェーンのDURA-ACEグレードはすでに廃盤となっています。10速はULTEGRAまで。
シマノの「みんな11速に移行してね」というメッセージが聞こえてきますね。
チェーンリング、スプロケットを交換するときはディレイラーのキャパシティーに注意
チェーンリング(フロント側。ペダル部分の歯車のこと)やスプロケット(リア側。後輪の歯車のこと)を交換する際には注意が必要です。
まずギアの大きさ、つまり歯数についての説明ですが、
チェーンリングをよく見てみると34-50Fなどの記載があり、これはインナーギア(小さいギア)の歯数が34、アウターギア(大きいギア)の歯数が50であることを示します。
リアのギア(スプロケット)も同様に、12-25Tなどの記載があります。
これはトップ(一番小さいサイズのギア)の歯数が12、ロー(一番大きサイズ)の歯数が25という意味です。
単純に考えれば、チェーンリング側の歯数が少なく、スプロケットの歯数が多ければ、軽い力で漕ぐことができます。
辛い上り坂ではフロントはインナー、リアはローにセットするはずです。
ここで私は「今度のレースは上り坂が辛いから、スプロケを現状の12-25Tから12-28Tに変えてみよう!ローが25Tから28Tになるだけで軽く回せるはず!!」と
考えました。が、そう単純な話ではありませんでした。
リア12-28という組み合わせにディレイラーが対応していなかったのです。
ディレイラー(RD5600 SS)のマニュアルをWEBで検索して見てみると
「仕様」の欄に
- トータルキャパシティ 29以下
- リア最大ギア 27T
- リア最小ギア 11T
- フロント歯数差 16T以下
と記載があります。
同じRD5600でも、SSとGSでキャパシティが違います。
GSのほうがガイドプーリーとテンションプーリーの間のアーム?全長?が長く、ワイドレンジのギアに対応可能です。
SSはクロースギア(close;トップとローの歯数が接近した、という意味)用です。
これに従うと、リアは11-27Tの組み合わせが一番ワイド(トップとローのギア比の差が大きい)になります。
現状のフロント歯数差は34-50なので16T。16T以下という条件に合致。
しかし、トータルキャパシティを11-27Tで計算すると29を超えてしまいます※。
※トータルキャパシティの計算は下記サイトを利用させてもらいました。
ディレイラーのキャパシティ
計算は難しくなく、
単純に「トータルキャパシティ=フロント歯数差+リア歯数差」という計算です。
フロントギアが34-50、リアギアが12-25Tなら
- フロント歯数差は50-34で16
- リア歯数差は25-12=13
トータルキャパシティは16+13で29ということになります。
ということで私は結局12-25Tに落ち着きました。トータルキャパシティ29以下というディレイラーの条件にもマッチしています。
28Tが使いたいためにリアディレイラーを買い直すのも嫌なので
道具に頼らず足を鍛えることにします。。。
まとめ
ギアの段数と各パーツの関係
スプロケットの歯数とリアディレイラーの関係
についてまとめました。
渡しの場合、
最初は錆びたスプロケットだけ交換しようとして、
どんなスプロケを選ぶか迷ったところから今回書いた内容にたどりつきました。
最初は右も左もわからず、どこから手をつけてよいかわからない状態です(;_;
同じ境遇の人のお役に立てれば幸いです。
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編集後記
五島に向かう飛行機の中でブログ書いてます。
今は下関あたりの上空。
今日は美味しい海産物と五島牛を食べるぞ-
一日一新
ANAの自動手荷物預けマシーン
(なんどやってもうまく行かず、結局有人カウンターでお願いすることに・・・)