ある時から、PC(DELL のノートPC:INSPIRON N5110)を立ち上げようと電源ボタンを押したら
「ピー ピー ピー ピー ピー」とビープ音が5回鳴り、Windowsが立ち上がらない現象が発生しました。
ビープ音が鳴るってことはハードウェア異常だろう、ってことで
コチラのサイトを参照し原因を調べてみると、
ビープ音5回鳴動はCMOSバッテリーの異常が怪しいとのこと。
CMOSバッテリー(いわゆるボタン電池)を交換すれば解決しそうです。
ちなみにDELL INSPIRON N5110の場合ビープ音の鳴動回数ごとの故障内容は下記の通り
(他のPCの場合は「”PCの機種名” ビープ音 診断」などのワードでgoogle検索すれば、ひっかかると思います。
例えば 今回の場合は「INPSIRON N5110 ビープ音 診断」というワードで検索し、情報を得ました)。
ビープ音鳴動回数 | 故障診断内容 | 考えられる故障内容 |
1 | BIOSのROMチェックサム実行中、もしくはチェックサム異常 | マザーボードが壊れている/BIOSが壊れている/ROMが壊れている |
2 | メモリー(RAM)が検出できない | メモリもしくはメモリスロットの故障 |
3 | チップセットエラー等 | マザーボードが壊れている |
4 | メモリREAD/WRITE異常 | メモリが壊れている |
5 | RTC(リアルタイムクロック)異常 | CMOSバッテリー(電池)が切れている |
6 | Videoサブシステム異常 | ビデオチップが壊れている |
7 | CPUキャッシュテスト異常 | CPUが壊れている |
8 | LCD(液晶ディスプレイ)異常 | LCDが壊れている |
5は今回行ったボタン電池の交換で、2や4はメモリー交換でもしかしたら復活するかもしれませんが
それ以外の故障は致命的ですね。。。
いつ何が起こるかわからないため、バックアップは日ごろからとるよう意識しましょう。
■INSPIRON N5110での電池交換の手順
今回行ったボタン電池交換の手順を写真付きで説明します
(下記の内容を参考に交換作業を行う場合は自己責任でお願いします。何かあっても責任とれないので^^;;)。
作業を行うにあたり、下記のサイト・PDFを参考にしました。
- Inside my laptop
→英語。ラップトップ(=ノートパソコン)の分解方法が画像付きで詳しく載っています。
かなりの機種の分解工程が載っているので、何か困ったときにはここで機種名で検索すればヒットするかもしれません。おすすめサイトです。 - Dell Inspiron N5110 サービスマニュアル(PDFファイル)
→英語。N5110のマニュアルです。13.Coin-cell Battery (61ページ)の内容を参照しました。
<準備するもの>
- プラスドライバー
→PCのネジに合うもの。ネジより小さいドライバは山をなめるので厳禁。 - ボタン電池
→電池を交換するので新品の電池を購入しておく。今回はヨドバシカメラで購入(185円)。
- 紙とペン
→取り外した部品などを無くさないように置いておくためにA4用紙1枚あれば便利です。 - プラスチックのヘラ
→パネルを取り外すときにあると嬉しい。
- アースバンド
→静電気を逃がすために手首につけるリストバンド。
PCのマザーボードを触る際に静電気で故障させないようなるべく装備したい。
<手順>
- バッテリーを外す
→感電など危険をさけるため、ACアダプタ未接続の状態とし、バッテリーも取り外します。
PCの背面にある爪を左右に広げて引っ張るだけです
- PC背面のネジを外す下図の赤丸で囲んだネジ(計6個)を、プラスドライバーを使ってとり外します。
取り外したネジは、紙にPCの絵をかいて、その上に置いておくと電池交換後、もとに戻す際に便利です(ここで外すネジは全部一緒の種類なのだけど、念のため)。
- キーボードを外す
→PCをひっくり返し、ディスプレイを開きます。アースバンドをお持ちの場合は常に装着した状態にしましょう。
無い場合は、、、どうにかして帯電しない工夫をするしかありません。次の写真で赤丸を付けた4か所にツメがあるため、これをマイナスドライバーなどで、テコ原理で少しずつ外していきます
(もしあるならプラスチック製のマイナスドライバー形状のものの方が傷つけずにすみます)。ツメが外れたら、手でゆっくりと取り外します。少しだけ上(ディスプレイ側)に引っ張るイメージです。
キーボードを裏返すとこんな感じ。PC本体と、平べったいケーブル(FFC;フレキシブルフラットケーブル)で接続されていることが見てとれます。
- ケーブルを取り外す
PC本体とキーボードを接続している、フレキケーブルを取り外します。この画像の真ん中に見えるコネクタです。近くでみるとこうなっています。黒い部分を軽く上に引っ張ると、パカッと開くので
それからケーブルを引き抜きます。写真がうまくとれなかったので、パカッと開く感じが良くわからない場合は
Inside my laptopのSTEP.10を参考にしてください。 - パネルを固定しているネジを外すキーボードを取り外したら、下記画像の赤丸を付けた4つのネジを取り外します。
また、3つのフレキケーブル(黄色の四角で囲んだ場所)も、キーボードのフレキケーブルと同じ要領で抜いておきます。 - パネルを外すプラスチックの薄い板などを、パネルとPC本体との間に差し込み引きはがしていきます。
ガバッと開いて
全部はずすとこんな感じです。左下にボタン電池が見えます。これが交換するターゲットです。
- ボタン電池を交換する
極性を間違えないように、交換します。このとき、ボード側の端子がきちんと電池に接触しているかも確認しましょう。
接触できていない場合は、つまようじなど適当な絶縁物で角度調整します。 - パネルなどを元に戻す
上述した2から6までの手順を逆におこない、最初の状態に戻します。
途中、ネジの止め忘れなどなきよう注意してください。 - バッテリーを装着する
ネジの止め忘れなどないことを確認したら、バッテリーを装着します(1の画像を参考に)。 - BIOSの設定を行う
必要であればACアダプタを接続し、電源を入れます。※電源を入れたときに、ビープ音が鳴らなくなっている(=問題が解決されている)ことを確認してください。
あいかわらずビープ音が鳴ってしまう場合は、再度バッテリーを外して分解し、
電池がちゃんとセットされているかを再度確認します。
それでも駄目な場合は別途サポートを受けるなどしてください。ボタン電池を交換の際に外したため、BIOS内に保存されている
システム時間などが消えてしまいます。このままでは悲しいため、BIOS画面より再設定を行います。
電源ボタンを押した直後に表れるセットアップ画面中に「F2キー」を押下することでBIOSセット画面に入ります。PC機種によってはF2キー以外の場合もあるので注意。
上記画面の様に、立ち上げ後「F2 Setup」などの表記があるはず。そこで支持されているキーを押下してください。BIOS設定画面です。時間を設定します。
マウスは使用できないためキーボードを使って設定です。
設定が終わったら、「Exit」タブの「設定を保存して終了&リセット」を実行すると
PCが再起動しOSが立ち上がります。めでたしめでたし。あとは今まで通りに使いましょう!
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今日の学び
「
ビープ音が鳴った時はハード異常
」
昨日の一日一新
・自動販売機のあんぱん(COMOのパン)
・いちごジャム&ホイップロール(セブンイレブン)