先日、円山応挙(まるやまおうきょ)特集のTV番組を見ておりまして。
Wikipediaによると
円山 応挙(まるやま おうきょ、旧字表記では圓山應擧、享保18年5月1日(1733年6月12日)- 寛政7年7月17日(1795年8月31日))は、江戸時代中期~後期の絵師。近現代の京都画壇にまでその系統が続く「円山派」の祖であり、写生を重視した親しみやすい画風が特色である。諸説あるが「足のない幽霊」を描き始めた画家とも言われている。
とのこと。
残されたノートからは、ことこまかに寸法をメモしてあり、写生を重視している様子がうかがえます。
そして、墨の濃淡だけでこんな表現ができることにびっくり。鳥の腹部や正面から見た顔まで描いてあって、不思議。
この絵を見ていて、ふと野球経験者Yさんの言葉を思い出しました。
「野球で上手いプレーヤーは難しい打球も普通のプレイのようにこなす」
という言葉。
凡人であればダイビングキャッチでスーパープレーとなるような場面でも、
適切なポジショニング&フィールディングで、あたかもそれが凡プレーであるかのように見せる技術。
素人目には「おぉ、すごいね」くらいのプレイが、実は経験者から見たら「すげぇぇぇぇっぇ!!」というレベルのプレイかもしれない。
で、話を戻して、応挙の作品の中に、大英博物館蔵の「氷図屏風」という、普通の線を書いただけに見える絵があります
(「応挙 氷」で画像検索するとでてくる)。
本当に線が描いてあるだけなのですが、その線の濃淡などによって氷の質感、奥行き感、空間そのものが表現されているのです。
また、屏風に描かれたこの絵は、90°ほどに折り曲げても、中央の線が一本に見えるという
計算されつくした作品。
ボクなんんかはパッと見て「ただの線じゃん、俺にもかけそう」なんて思ってしまうのですが、
きっと実際描いて初めて「こ、こいつは真似できねぇ・・・」となるようなものすごいスーパープレイが詰まっていそう。
こんな気づきも、なにかしらに興味をもったからこそ起こるもの。
今まで食わず嫌いだったものにもいろいろとチャレンジしてみれば
物事を見る目が変わってくるのだろうと考えています。
いろいろなところに埋もれている
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編集後記
今日は朝ランで軽く足に刺激を入れたのちに東京駅付近で勉強会。
そのあと自宅でゴロゴロ。
バスケやら合気道やらランやらで全身筋肉痛。
筋肉痛になるとめちゃくちゃ眠くなります。
一日一新
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