NOP

脱・リニア思考 

exp

「2倍やれば2倍の成果がでるはず!」

なんて安易な発想・考えは捨てた方が良い。

人によっては2倍やっても1.001倍程度の成果しか得られないし、

人によっては2倍やったらウン万倍もの成果を得ることができるだろう。

この違いは、それまでにその人が築いてきた「土台」の盤石さによるものだ。

地道にコツコツ続けていれば、それこそ指数関数のように、急峻な変化を見せるタイミングがある。

その変化の大小は置いておき(人それぞれ・場合によりけり)、

「ものごとはリニア(直線的)には変化しない」

という概念を持っているか・持っていないか

によって、頑張れる度合い、取り組む姿勢が変わってくるはずだ。

目に見える変化を感じられぬ時も

「指数関数的に言えば、自分はまだまだ左側の平らな部分なのね」

と思うことができれば耐えられる。いずれ来るだろう急峻な立ち上がりを望みにしつつ。

ということで、最近感じたことをいくつかあげてみる。

プログラミングの場合

とくに、人が書いたプログラムのコードを読む場合。

最初は、「この作者は何がやりたかったんだ?」と思いつつ

ひたすら断片断片を見続けるしかない。

意味が分からない文章をひたすら読み続けるような状態で、

この時の精神的な苦痛はけっこう辛いものがある。。(´;ω;

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脱線するが、プログラミングの世界には

「一年後の自分は他人と思え」

という格言があり、自分が書いたはずのコードでさえ、時間が経ってから読むと

「あれ??これ何やってたんだっけ?」なんてことになる。

そのため、箇条書きで殴りがいたメモではなく、

綺麗な字でおせっかいなほど丁寧に説明した資料を残すようにしている。

資料作成に無駄な時間がかかってしまうように思えるが、

その方が、長いスパンで見れば時間短縮になる。

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精神的苦痛にたえ、訳のわからないコードを読み続けると

ある日突然、「あれ?中身が理解できるぞ」という段階にくる。

繰り返すけども、「ある日突然」だ。 じわじわ理解度が上がるわけではない。

このときの喜びは、思わず「見えるぞ 私にも敵が見える!」と叫んでしまうほど。

大学の授業の場合(基礎科目)

大学時代、情報工学(パソコンとかプログラミング)を専攻したにも関わらず、

確率統計、微分積分、線形台数、電気回路、化学などのいわゆる基礎科目の講義があることに辟易していた。

「そんな理論的な堅苦しいやつじゃなくって、

もっとネットワークとかプログラミングとかたくさんやりたいYO!」

と思っていた。

しかし、大学3年の頃、

ふと「学んできたそれぞれの分野の領域が繋がりだす」感覚を覚えた。

”国語、算数、理科、社会という分野に分かれているのは

「よくわからない何か」を知るために

「よく分からない何か」を細切れにして色々な方向からの分析を試みた結果なのか?”

という感じ。

それぞれを独立して考えるより、そういう横のつながりを考えた方が真実っぽい、

という感じ。

そこから勉強が楽しくなって大学院に行くことを決めた。

勉強の場合

先日、勉強法セミナーを受講したのだが、

その中で「閾値」という言葉が出てきた。

「いきち」「しきいち」と読み、一言で言えば「境界となる値」のこと。

氷は融点という閾値を超えれば溶けるし、沸点という閾値を超えれば気化する。

話を戻して、セミナー主催者に、閾値を超える時の感覚について質問したところ

「苦手な分野だったのに、いつの間にか苦手意識が無くなっていた」

「いつの間にか、参考書に書いてある単語を説明できるようになっていた」

という答えが返ってきた。

やはり、勉強についても「これだけやれば、明日これだけできる」とリニアに考えるよりも、

下積みを重ねて行くと、急に稲妻が走ったようにできるようになる

ということが当てはまる気がする。

植物の場合

種をまいて芽がでて、しばらくは地味な成長を続けるが、

あるとき急激に成長するときがある。

ピーマンの実が急成長したので早く食べなければならない。大慌て。

まとめ

ブログでも勉強でもスポーツでも家庭菜園でもなんでも、

「直線的に分かりやすい変化を起こすのでなく

地道に続けていると、ある日指数関数的に爆発する瞬間がある」

という抽象的な考えを持ってみるのはいかがでしょうか。

急峻な立ち上がりの前で諦めてしまうことの無いように。

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編集後記:

何時でもどこでもブログを書けるように、

軽いノートPCの購入を検討しています。

2万円台で購入できるものもあると知ってびっくり!

テキスト書くだけならスペックも必要ないので

アリですね~

一日一新(一日にひとつ新しいことを行う):

・アシダカグモをキャッチ&リリース

益虫だと分かっていても、怖いものは怖い。