「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」
これはドイツ初代首相であるビスマルクが残した言葉であるとされています。
賢者は歴史に精通しており、そこから「既に起こった未来」を予測することができるという
意味なのでしょうか。納得させられる部分は多々あります。
しかし、「愚者は経験から学ぶ」という表現については多少違和感を覚えます。
「全ての事は実際に自らが経験しなければ分からない」と考えるからです。
この考えに基づけば、全ての人が愚者であるということになります。
(すべての人間はそもそも愚者なのだから、まっとうになるよう歴史を学びなさい、
という性悪説を示唆しているとしたら納得できますが)。
賢者はそれまでに豊富な経験および学びを蓄積しており、
それらを複合的に組み合わせることで初めて歴史から学ぶことができるのだとと思います。
豊富な経験を因数分解して共通項をくくりだし、それが当てはまる事例を即座に見分けることができる、ということですね。
私なりの言葉に言い換えると
「愚者は経験から学ばず、賢者は経験からの学びを糧にして、歴史からも学ぶ」
となります。
新しい経験を積む行動力と
「なぜ?」と思う好奇心と
「こうだから○○なのではないか」という仮説を構築する力を
常に携えておきたいですね。
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今日の学び
「誰でも初めは自らの経験から学ぶしかない」